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2024年06月17日

6月15日(土)NHK総合TV[新プロジェクトX スーパーコンピューター「京」]

 首記番組が放映されました。

<新プロジェクトX 世界最速へ技術者たちの頭脳戦~スーパーコンピューター「京」(NHK)>
https://www.nhk.jp/p/ts/P1124VMJ6R/

> [総合] 2024年06月15日 午後7:30 〜 午後8:15 (45分)

> 日本の競争力復活を賭けて、スーパーコンピューター「京」の開発に挑んだエンジニアたちの物語。1990年代以降、不況に陥った日本で、産業の要であるスパコン開発は失速した。2006年、その危機を乗り越えるべく、世界最速、1秒間に1京回の計算性能を目指す国家プロジェクトが始動。設計を担当した富士通の切り札となったのは、不器用に生きてきた歴戦の設計者。先人からの技術のバトンをつないだ頭脳戦のドラマ。

 NHKプラスで、見ました。

<新プロジェクトX 世界最速へ技術者たちの頭脳戦~スーパーコンピューター「京」(NHKプラス)>
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2024061512888

> 配信期限 :6/22(土) 午後8:14 まで

 「日経コンピュータ」誌の創刊のころだから昭和56年ごろ、富士通と日立がスパコンで世界の覇を競っていたのを覚えています。

 私も、40年以上前、入社後2年強のGW前、AIプロジェクト(通産省国家プロジェクト)「第五世代コンピューター」に抜擢されました。プロジェクトメンバの他の人はほとんど、約10歳の年上。
 大きな壁を乗り越えるプロジェクトではありませんが、AIワークステーションのCPUなどを設計しました。
 その後、バブル末期のころまで、AIワークステーションの設計主務を務めました。
 プロジェクトには「歴戦の勇士」(怪獣)は居ず、私は徐々にプロジェクトの中心になっていったのです。
 但し私も、番組と同じく、管理職にならず、ずっと現場エンジニアでした。

 其の後、バブル崩壊で日本は凋落しました。
 今回の番組は、其処からの這い上がりの物語でした。

 今回の番組ではスパコンの処理能力は10年で1000倍の向上だとのことでしたが、私の約30年前の潜水艦ソーナの設計では、敵艦の探知と音紋(音の内容)分析用のスパコンを設計しましたが、1Gflopsに少し足りない性能でした。「京」や「富岳」の設計はどうなってるのか、想像が付きません。
 尚、CPU間のインターコネクトには私も苦労しましたが、京のような汎用機ではなく潜水艦ソーナ専用機であったので、ブレークスルーは速度を1桁向上させた程度です。

 蛇足ですが、CPU間インターコネクトは、其れ迄パラレルが普通だったのを、超高速シリアル(100Mbps)を開発したのです。
 当時、光ファイバを使わず(潜水艦搭載の整備性で使えなかった)に、メタル線のツイストペアで100Mbpsは無謀と言われました。(今は、Ethernetでツイストペアで1Gbpsが普通ですけど)
 パソコンの世界でも、其の後、パラレルのIDEやSCSIからシリアルのS-ATAやUSBに移行したのと、同じですね。



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